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長久寺(ちょうきゅうじ)【彦根市観光/琵琶湖線観光スポット】

[彦根市観光 神社 仏閣 | 歴史・文化・社寺仏閣 琵琶湖線観光スポット]

長久寺
写真提供:公益社団法人びわこビジターズビューロー
1041年(長久2年)、勅命(勅願)により後三条天皇の皇后の祈願所、即ち勅願寺として創建され、創建時の年号をもって寺名とした。創健当初から江戸時代初期までは天台宗の寺院であった。
本堂は井伊家家老の庵原主税助朝真の寄進により再建されました。その意匠は桃山時代の気風をもち、小規模ながら均整のとれた建物です。
真言宗の寺院で、あのお菊さんの幽霊が出るという「皿屋敷」伝説は、全国で約50箇所ほどある。

その中の1つが彦根に残されている。しかも、あの“お皿”まで寺宝とし保存されているというから、驚きである。

彦根藩の譜代藩士である孕石(はらみいし)家の嫡男・政之進と、そこへ奉公する足軽の娘・お菊は相思相愛の仲であった。

ところが、政之進には亡くなった親が取り決めた許嫁がいた。

お菊と政之進とでは身分が違いすぎる。そこで思い余ったお菊は、孕石家の家宝である、藩主拝領の10枚組の皿の1枚を割ってしまう。

家宝の皿を割ることで、家か自分かどちらが大事なのかを確かめたかったのである。

政之進は最初、お菊の過ちであると思い、その罪を許した。

だが、割ったのが 自分の本心を知るための手段であるとわかった政之進は、残り9枚の皿を刀の柄で叩き割り、お菊を手討ちにした。

そして自らも仏門に入り、お菊の冥福を祈ったという。

上の伝説を読んで、違和感を覚えた人もいるかもしれない。“お菊”という名前の女性と“皿を割る”という行動、そして“奉公していた女性を手討ちにする”ことだけが共通点で、後は全く通説とは違う話なのである。

却って本物の「皿屋敷」伝説の方が陳腐なものに感じるほどである。
実際に彦根藩には孕石家が存在し(上級の家柄)、政之進の代で本家は断絶し、跡を継いだ分家が存在する。

また長久寺の 無縁墓の中にはお菊さんの墓が存在している(本来は長久寺の末寺にあったのだが、明治の廃仏毀釈で廃寺となり、現在この地に安置されている。

無縁墓の中央部、1つだけ上部が尖った墓がお菊の墓と言われている)。
この悲劇の元になった皿が存在するのである。

現存する皿は全部で6枚。話によると、残っているはずの3枚は展示会などで貸し出している最中に紛失したか盗難にあったかは不明。

由来としては、関ヶ原の合戦の時に藩主井伊直政が徳川家康から拝領し、大阪の陣で孕石家の当主が褒美で頂いたことになっている。

長久寺には、お菊さんの供養のために、藩主正室以下、江戸屋敷にいた女性292名の名を連ねた寄進帳が存在する。

かなり身分の低い者のために、これだけの人数の者が供養のための記帳をするのは、きわめて珍しい。
言い換えれば、それだけの手厚い供養が必要な“事態”があった証拠ではないかと推測できる物件なのである。


長久寺のアクセスマップ

名称 長久寺(ちょうきゅうじ)
所在地 滋賀県彦根市後三条町59
時間 9:00~17:00
休み
利用料金
宗派 常心院 真言宗豊山派
山号 普門山
御本尊
札所等 びわ湖百八霊場第57番札所(湖東第4番札所)
開山 善応僧都
開基
長久寺アクセス 【鉄道】
JR東海道線(JR琵琶湖線) 「JR彦根駅」 下車 徒歩20分
【車】
名神高速道路「彦根」ICより約5分
駐車場 約5台
問い合わせ先 0749-22-0914





【鉄道】
JR東海道線(JR琵琶湖線) 「JR彦根駅」 下車 徒歩20分
【車】
名神高速道路「彦根」ICより約5分

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